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移動図書館車南アに/山形県立カウンター嘱託化

・毎日新聞「移動図書館車:練馬区の「ひかり号」、南アフリカに 英語の児童書なども寄贈」(2006.2.6)

 移動図書館の必要性はともかく、移動図書館の車が海外で再利用とは珍しいのでは。図書館は手放して終了ではなく、向こうでどのように活用されているかをNGOを通して把握していてほしいです。


・毎日新聞「県立施設の開所日拡大−−来年度から /山形」(2006.2.6)

 気になるのは「県立図書館は来年度から、カウンター業務の従事者全員を嘱託の司書有資格者にする。」の部分。本当は色々思うところありですが簡単に。
 県立レベルでカウンター業務を全て嘱託化するには相当の職員教育が必要だろうなぁ…どうせなら指定管理者に委託すれば?というのは意地悪な意見か。嘱託職員なんかにまともなレファレンスサービスができるか!という意見には真っ向から刃向かいたいが、スキルがないままサービスに従事させるのはいただけないかな、と。簡単なレファレンスも県立に引き渡す某市立のようになってはいけない…
 あとは、ありきたりですが司書における正職員と嘱託職員の違いをどこに求めればよいか、考えさせられますな。公立図書館の場合、司書的能力から、行政的能力(予算や施策立案など)とマネジメント能力の有無に行き着くのだろうか。ならば司書も市役所へ修行しに行かないと生き残れないなぁ。専門性云々で司書を他部署へ異動させるなという意見はそのうち完全に時代錯誤なものになるかな(既に?)。
 この辺りはそろそろ明確に説明できるようにしておかないと、近いウチに司書職員が全国的に首切りされかねませんぞよ…って行政職も安穏とはしていられないけど。

tohru URL 2006年05月16日(火)16:51

毎日新聞「南アフリカ:全土に日本で廃車処分の移動図書館車を再利用」(2006.5.16)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060516k0000e040069000c.html

 ちゃんと南アで利用されているようで何より。
 今の日本より遅れていようと、南アのような状況下での図書館事業ってのは、かなりやりがいがあるような気がするなぁ。かつて「中小レポート」が生まれ、「市民の図書館」に理想を見いだしていた時代の日本もこんな感じだったのだろうか。その楽しかった記憶が、一部の強固な懐古趣味もどきのイデオロギーに繋がっているのかもしれないが。