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西の方の例の知事の盗撮のこと

 あんまり明記するとめんどーなことになりかねないので、分かる程度にぼかしますけど…

 なにやら自分とこの廃止したい施設を盗撮(?)して扱き下ろしたとか。私設秘書に施設内で無断でビデオ回すことからして問題がある(利用者のプライバシーや肖像権の侵害とか、詳しく調べてないけど利用規則違反とかな→教育委員会施設だから知事に規則越える権限もないぞ)気はするけど、何が何でも廃止させるという目的での計画的言動だと仮定すると、この事自体よりも、廃止することの是非の方を問題とするべきなのだろう。
 詳しく調べる気にもならないが、その自治体がよく言われているように危機的財政であることが正しいとすると、施設廃止の目的は歳出削減の一点であるはずである。ということは、「金さえあれば廃止しない」が金がないので廃止(もちろん施設の目的が全く意味なしなら金があっても廃止するべきですが)ということのはずである。そうであれば文化的施策はもっと充実するべきと個人的に考えている私にも、その方向は致し方ないなと思う。図書館にせよ美術館にせよ博物館にせよ、住民の原理的な「必要不可欠」施策ではない(注:個人的思考ではなく社会的な視点でという意味ですが)ので、本当にお金がないのならこれらは廃止することもあり得ると考える。その目的のための今回の事なら、筋は悪いが1つの方法として是認される余地があるかもしれない。(これは皮肉でも何でもなく、前提さえ合致すれば本気でそう思っている)

 しかし、果たしてそういう事なのだろうか?金があったとしたら例の人は同じ事はしようと考えなかったのだろうか?非常に疑問を感じるのだ。結局「金がない」のは自分の思想信条を突き通すための手段であって、個人的に相容れないものを排除することが目的なだけなのだろうとしか思えないから、今回の一件も程度の低い「ファシズム」としか受け取れないのだろう。

 本当に金がないのなら、政策の最大の判断指標は「金」であり現在の財布事情であるべきで、公共工事や火急性のない大型プロジェクトから削減するべきだし、路線削減のあの空港の方だって廃止を唱えるべきだし、万博出展やイルミネーション事業とかの必要不可欠でない事業も「強行に反対」するはずであるが、むしろこれらは推進することしか考えていないようだし、三セクで大赤字を出している某ビルに庁舎移転する話にしたって、現在の庁舎補強・建替で以前より安い案を提案した執行部に対して「自分の案への妨害」と検討すらすることなく以前の案に戻させたところを見ると、結局は自分の思い通りにしたいだけなんでしょ、ということで確定だろう。

 国に対して地方分権と唱えている事も、市町村の教育委員会に対して生放送で「くそ教委」と放言するところからして、地方に権限が欲しいのではなく、個人的な自分に権限が欲しいだけで、地方分権論者でも何でもないと考えざるを得ないわな。

 私はそこの住民じゃないので勝手に書きますけど、「あえて悪者になって」財政再建をしてくれることを期待して有権者は投票しただろうに、結局は立派なスタンドプレーだけで中身は大した財政再建策を提示することなく(注:文化施設廃止とか職員給与カットという民衆のカタルシスを掻き立て且つ一番簡単な方法でいくらかの削減はしたようだが、実に短期的・短絡的な手法であって、長期的に見れば人材的・財産的「損失」であるこれを財政再建策とは認められないと思う)、個人的な思想信条の実現にのみ邁進する姿をどう見ているのかな、と要らぬ考えを巡らせてしまいます。もちろん地方自治は民主主義の縮図ですので、外野がとやかく言う資格はありません、住民がどう考えるかだけのことなのですけど…こんな状態であういう施設を潰すのは「くだらない」です。