tohru’s diary

平々凡々だらだら日記

図書館の本は共有財産なのに… 2005年12月21日(水)

   朝日新聞より「県立図書館 442冊どこ?」

 この手の記事は最近よくあるのですが、今回は青森県立図書館の記事。

 貸出図書の紛失を数に含んでいるのかが不明なのですが、「大半は盗難」であることと、たったの「442冊」なので、長期延滞や借りっぱなしでばっくれた数は入ってないんだろうなぁ…公務員バッシングが得意技の天下の朝日新聞なら、そっちの方の追求もがんがんすべきだと思いますけど、というのは蛇足的個人意見ですが。でも、朝日に限らず長期延滞などは話題にならないのがいつも不思議。

 純粋(?)な盗難に関しては、確かに盗難防止装置は高額ですけど、数年間の被害額でペイできるんじゃない?公共の場が性善説で成り立つというのは残念ながら「人が良すぎる」考え方になってしまったと思います。「導入するお金があれば本の購入代にあてたい」そうですが、買った分をがばがば盗られるんじゃ、税金を盗人に投入することに等しい、という思考は意地悪すぎですかね?「誤作動で警報が鳴り、利用者に嫌な思いをさせたくない」気持ちは分からないではない(私もかつて誤動作で延々1時間も不条理な説教を受けた経験あり)ですが、そんな悠長なこと言っている場合じゃないのでは。
 個々の図書館の事情もあるので、一概に言ってはいけないのでしょうが、今回の青森県立図書館の対応には、危機管理能力が不足しているという感想を持ちます。図書資料の盗難は図書館の根幹を揺るがす犯罪であるということを、図書館自身が強く意識せずにどーすんの!ある程度の盗難を前提とした対策なんて緩すぎじゃないの!という点で。

 余談ですが、個人的には図書館サービスって相手によってもっと差別すべき、と考えております。善良な利用者にはより良質なサービスを、今回の記事のような悪質な利用者には厳罰を、という意味でね。

 しかし、盗難防止装置導入館でも「館内にはがされたチップが見つかったこともある」んだよな。ほんと、悪質な輩はどこまでも悪質。かねてより、性悪説をモットー(?)にしてきた私の考え方に、時代が追いついてきたということか。でも、それはそれで寂しい。
 


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