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ご立派なご意見はまず内部から検証したらどーですかね

 毎日新聞 「リポート’07:進む公立図書館の民営化 指定管理者に地元NPO /鹿児島」 (2006.2.4)

 この手の話題に対する日図協のコメントにいつも「けっ」と思うのは、「公立図書館の目的達成に有効とは言えず、基本的になじまない」という論拠が全く示されないこともあるけど、それよりも「サービス発展に不可欠な図書館間の連携・協力、ネットワーク化の達成が難しい」「相当期間の事業の安定した継続性の見通しを確認することが重要」という立派なご意見を指定管理者に対しては当然のようにぶつけるのに、何故直営の図書館に対してはその部分だんまりなのかということだ。はっきり言って直営でも相互協力があまりにお粗末な図書館も、先の見通しが全くない運営をする図書館も、掃いて捨てるほどあらぁがな。別に相互協力なんて指定管理者がちょっと努力すれば簡単にできようし、そもそも指定管理者制度において継続性を考慮するのは監督する役所側のはずで(そのことは何度か書いた)、どうも民営化と混同している不見識さが垣間見える。直営の図書館は会員様ですからね、日図協は非難できんのでしょうな。少なくともそういう図書館には指定管理者に負けないような運営となるようご助言ぐらいされたらいかがかな。マスコミも日図協のコメントを鵜呑みにせず、社会の意見=民営化反対という思い込みからまず脱却し、直営の現状を色々取材されるといいが。

 冗談はさておき、TRCに対抗するためにNPOになりましたか。それはそれで、石井会長はお喜びじゃないだろうか。