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いっそ図書館も一つにしたら?/金沢で均等なサービスが困難なら…

 ・朝日新聞 「壁設けず食堂共用、単位互換 神戸ポーアイで3大学連携」 (2006.11.22)
 ポートピアアイランド、略して「ポーアイ」…というどーでもいいことが気になってしまったが。
 先般も慶応大と共立薬科大の合併が発表されたように、国公立も含めた大学生き残り競争が熾烈になってきているようですが、これは3つの大学が新キャンパスで隣接するということですか。合併はハードルが高いけど、このような形態ならまだ各大学も抵抗は少ないのだろう。食堂を合同にするってのは…効率はよくなるか。図書館も「学術雑誌なども重ならないように購入して充実」だそうですが、いっそ一つにした方がいいんじゃないの?と素人考えでは思いましたけど、実現は色々難しいか。


 ・朝日新聞 「均等な図書館サービスへ活動」 (2006.11.22)
 以前から、金沢市の分館の偏在についてはちょくちょく朝日新聞の記事で指摘されていて、西南地区の住民が近くに作ってと要望していたようですが、「市図書館基本政策の確立」まで話が発展していましたか。財政難を盾に渋る市役所ととことん議論してほしい。住民からこういう動きが自主的に出てくるなんて、金沢市立は幸せ者だと思いつつ、さて金沢市立はどちらを支持するかしらん(敢えて住民と市の「対立」と見なくてもいいんだけど)。先日ようやくネットで読んだ『ず・ぼん11』(「TRC・図書館流通センターはなにを考えているのか」P30)にあったTRC石井会長の「図書館というのは、行政に対しておかしいじゃないかという人間をたくさんつくる場所であって、行政監視能力も求めていかないといけない」という発言が頭をかすめた。
 しかし、金沢市レベルの都市で「均等な図書館サービス」の要求があるということは、全国的にはもっともっと潜在的欲求があるということではないでしょうか。特に気になるのは市町村合併によって自治体内に図書館があるようになった(図書館のある市町村との合併により)住民のそうした欲求に、既存の図書館はちゃんと応えようとしているのか?というところ。いままで図書館なんて遠い存在だったのだから、当然ニーズは潜在化している訳で、そこの掘り起こしからやらなきゃだめなんだけどね。もちろん闇雲に分館建てればよいという話でなく、既存の公民館図書室や空いた庁舎を活用しながら、ソフト面でのサービスをどう提供するかというところですけど。地区によってはそれこそ40年前の中小レポートの実践から始めなければいけないところだってあると思うのです、何故かそういう地区へのサービスにはいまの図書館業界は熱心じゃないけど(一応、私だって何が何でも反貸出主義ではないのよ)。図書館は今こそこういう地区で「貸出」サービスに勤しむべきだと思うのだけど、中心部で数字だけ稼げればええっちゅう運営に陥ってしまっているということかな…

tohru 2006年12月03日(日)11:12

読売新聞「金沢・西部に図書館 検討会で市提案、了承」(2006.11.23)
http://hokuriku.yomiuri.co.jp/hoksub1/isikawa/ho_s1_06112302.htm

ありゃ、すでにそういう方向に進んでいたのですね。声をあげてみるものだ。