個別表示

朝日新聞の投書欄で…

 本日の朝日新聞の投書欄(東海版)で、「月2万の図書館利用で税金取り戻そう」という投書あり。何でも月2万円分の本を図書館で借りて(恐らく本の定価ベースでなのだろう)税金を取り戻しているというご意見。丁寧にもリクエストすると新品の本が読めてお得とも。

 …う〜ん、まぁ図書館利用で税金の元を取ろうというのは時折見られるご意見ではあるが、借りた本の価格で損得を考える人もいるんだなぁ。ご本人も文学的な動機ではないので恐縮、というようなことも添えてあったけど。

 安易な批判や反論はできないではないですが、ただこの意見に対する現実的なオルタナティブ、すなわちこのような意識の人々を納得させるに至る実効性ある説得は可能だろうか、とはたと考えてしまったのです。図書館は読みたい本を無料で借りる場所と捉える社会的な意識が形成されている中で(それは一面で正しい認識ではあるが)、他機能についても同程度の認識を得る具体的な策が簡単に思いつかないなぁ、ということで。

 …もうちょっとじっくり考えたい話題です。投書記事を引用して「この意見について賛成、反対の立場を明確にした上でその理由を論じなさい」とすると図書館サービス論のよい試験問題になりそうだけど、私には90分で解答ができなさそう。どなたかヒント教えて〜(って他人を頼るな!)