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「小学生読書好きに」記事に一応の反応を

 共同通信 「小学生、読書好きに? 借りた本が最大の年18冊」(2006.7.21)

 各メディアが喜ばしいことと取り上げていましたが、共同通信は「本のジャンルなど実際の読書状況は調べておらず、単純に読書量が増えたとはいえないが、」とちょっとだけチクリ。せめてNDCの大分類別の統計もあれば、多少は分析できましょうけど。読書の時間のために強制的に借りさせたものの実際は1行も読まれなくても、隅から隅まで読み込んでから返しても、どちらも貸出数は1なんである。貸出数だけで利用の中身までは分からない、ということですよ。

 図書館利用の数の指標は、現在のところ貸出数しか明確に出さないのだからしょうがないけど、総合学習による利用は貸出数よりもレファレンス数で計るのが本来だと思うよ、しないのだろうけど。不可能じゃないけどね、レファレンス統計である程度の年令分けするだけなんだから。

 朝のテレビニュースでは某区立図書館の司書に聞いたところ「読む子と読まない子の二極化が進んでいる感じがしている」そうです、ってコメントがあったな。こういう記事に対して担当者の意見を取材で拾うなんて、○○テレビにしては珍しいものだと妙な感心をしてしまった。スタッフの知り合いが司書だったのだろうか?