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市町村合併後の図書館ネットワーク計画

 山陰中央新報「松江市が図書館ネットプラン原案」(2006.7.13)

 …市町村合併後の図書館ネットワークの計画を、このような形で示したところは少数派じゃないかな。原案読んでみたいと思ったものの、ネットではまだ見られないようなので、どのレベルかは定かでないですが。合併後のごたごたの副産物なのかもしれないけど、教育委員会や図書館にはそういう意識があるということが分かるだけでも、成果じゃないかな。学校図書館まで含んでいるところもなかなかじゃないですか。

 旧町村の基金は旧町村のために使うんじゃ、ということで、新市に吸収されまいと合併前後に慌てて箱物作るケースがよく見受けられたけど、今回のはどうなのかな。計画だけだったのだろうか。どちらにせよ、旧施設が空いてるんだから、スペースが十分なら新しい建物じゃなくても分館にすればいいのに…ま、それじゃ収まらないんだろうな、地域感情というやつは。

 でもさ、取得済の土地の扱いは微妙な問題だけど、施設余っているのに新しい箱を要求する住民、議員ではもう駄目、さすがに前時代的だよ。特例債や交付税増額(維持?)という、市町村合併強制のための自治省の撒き餌なんて、すぐ打ち切られるのは明らかなんだから、合併した市町村が裕福になるんじゃなくて、合併しない市町村が一気に貧乏になるだけの政策であることぐらい、住民が共通理解すべきレベルのお話なんだけどね。勘違いしちゃいけない。箱物ひとつ、維持費にどれだけ金かかるか知ってますかい?日本の自治体はいま、借金しまくりの超貧乏(のはず)なんだって…

 支所や公民館が狭すぎて、もっとまともな図書館にしてくれ、という地域住民の声なら検討する価値はある、しかしただ新しい箱物作れという話なら、無理に取り合う必要はないと思うけど、そうも言ってられないのが地域の実状なんだろうなぁ。変な感情論でこのプラン自体を潰すなんてことにならなきゃいいけど…