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本を読めば頭が良くなる…とお思いで?

 毎日新聞 「読書:活字に親しんで学力向上を 3年間で1000万冊読破目指す−−県教委 /徳島」(2006.6.29)

 時間ないので記事紹介ということで…(もしお時間あれば以前の書き込み見てやってください。)

 「読書習慣と学力には相関関係があるとされ」ているそーですが、偏差値的に頭のよい子→読書する、という関係は分かっても、読書させる→学力向上、と証明されているのでしょうか。まぁ、多少はそうかもね、と思わなくはないけど、こんな県教委が県下全体で冊数を競わせるだけの政策じゃ、単なる数字合わせのゲームにしかならないんじゃないでしょーか。

 市教委の誰か「あぁ、ちみちみ、ちみのところの学校は読書冊数が増えていないじゃないか。困るんだよねぇ、うちの市で1つでもこんな学校がでちゃ。県に顔向けできないんだよねぇ。」
 某校長「すっ、すみません、うちの学校、PTAの協力が得られずに新しい本がほとんど買えないもので…どうしても子ども達は新しい本を好みますから、なかなか…やはりそれなりの予算をいただきませんと…」
 「そんな言い訳は聞きたくないのう。別に新しい本でも古い本でも1冊は1冊じゃ。ま、報告は数字だけ故、いい数字さえ貰えればいいんじゃがなぁ…」
 「そ…それは、つまり…」
 「ま、うまくやってくれたまえ。次の報告、楽しみにしておるでのう…」

 ……なーんてね。あんまり茶化すと本当にどっかから目を付けられそうだな。

 冗談はともかくとして、単に数だけ競うのではなく、まずは、誰もが読書スキルを身につけることができるような政策が優先のはずだがな、と思います。本を読め、の号令だけで学力が底上げされると本気で考えているのかしらね。そんなこと言うのは、少なくとも本買うお金をちゃんと学校に手当してあげてからにしてください。