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さて、何でしょう?

 今日は朝から県庁担当者と会議。会場である隣市の資料館へ同僚と出かけたものの、開始直前で突然の「職務命令、帰ってこい」電話。どうやら県庁担当課と財団のお偉いさんたちの大喧嘩がヒートアップした「とばっちり」らしい。どーでもいーんだけど、往復の1時間を返しやがれ。今年度の県庁の組織改正で県庁の担当課が全く新しくなってしまったのだが、そこの課の上の方が文化施設に全くの無関心なもんだから、指定管理者である財団をなおざりに扱っているのが原因なんだろうなぁ…わしらは「受託業者」だけどおたくの課の課員でもあるという、微妙な立場なんさ。そりゃ、本当は契約に基づいた関係なんだろうけど、今まで内輪的にフォローし合ってきた関係を壊したいのなら、わたしゃ契約事項以外は一切仕事せずに県庁に振りますよ、と。ほんと、外郭団体受託の指定管理者制度って何の意味があるんだか…

 気分のすぐれぬまま、戻った後はぼちぼちと紙目録のデータ打ち込みなぞ。結構真剣、そりゃ、指定管理者なのに給料は正規職員として貰ってますもの(笑)。微々たるものだけどコストパフォーマンス上昇に貢献せねばいかんのだろうから…

 そんな行政文書目録から、こんな文書発見。

1.「児童の福祉上好ましくないがん具の通信販売自粛について要望」(S39.12.3)
2.「児童の福祉上好ましくないと認められる「洋酒入りチョコレート」の販売方法について」(S41.3.28)

 さて、何のことでしょう?
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 1.のがん具とは、少年キングの巻末に掲載されていた忍者ごっこに使う手裏剣、刀と、戦争ごっこの手榴弾などのオモチャのこと。これを有識者達がけしからんと真剣に議論して、販売の自粛要請をしたという文書でした。ほんとに自粛したかは分かりませんけど…まぁ、手榴弾の広告には「火薬を詰め替えれば何度でも遊べる!」なんて煽ってあって、本当に危ないのかもしれへんけどね…誰ですか、いかがわしい物想像したのは?

 2.は子どもが興味本位で酒飲むことになるから、洋酒入りチョコを子どもに売るな、と現在でも大手の菓子メーカーであるM社とL社の担当を吊し上げた挙げ句、社に申し入れをしておりました。当時のチョコのパッケージが貼付されてて関心。忌々しげに「大蔵省はこれを酒類とは認めず、子どもに販売することは規制されない」などと議事録には書かれておりましたな。もっと笑ったのは、新聞の切り抜きも付いていて、何でも「名古屋周辺の中高生に、洋酒入りチョコを大量に食べて酔っぱらう「ほろ酔いごっこ」が流行して大変問題」になったそうでございます。

 いや、こんな面白い文書に触れられるなんて、Prefectural Archives業務担当の冥利につきますな、なんてね。