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ハリー祭りと、書店が恐れる買い切り制

 ・読売新聞 「書店のハラハラ再び 買い切り制「ハリポタ」新刊」(2006.5.15)
 ・フジサンケイ ビジネス 「ハリポタ第6作発売 買い切り制、再び波紋」

 日付的に読売新聞のネタパクリという気がしないでもない、とかタイトルが混血ではなくなっとるやん、というところはスルーして…

 図書館人は、買い切りというと、別途注文しないと見計らいに入ってこないんだよ、とか、書店から買い切り商品の返品は勘弁してくださいと頭を下げられたとか、そんな程度の思い出しかないかもしれませんが、書店員はそりゃ、買い切り商品で身が縮む経験した人が多いと聞きます。(ex.岩波文庫の注文数を一桁間違えてもーた!!→必然的に時期無関係に岩波フェア展開、とかね…)

 ハリポタも買い切りになったことで、どれだけの書店員が泣いたのでしょうかね。チェーンだと、バイヤーの目論見が外れた時の影響はいかばかり、結果、処分に困ってこんなことになることもあるらしいですよ。元はと言えば、大型書店の無謀な発注に端を発しているのでしょうけど、静山社の「委託制では、中小の書店などに十分本が行き渡らないおそれがあるため」という主張はどこまでが真実なんでしょうね。

 どちらにせよ、ハリーには興味なしなので、個人的には店頭で山を見て「この店、勝負に出たな」などと批評するだけなんですけど。図書館の皆様は、予約処理がんばってちょうだい、ただ、無駄に複本買うなよ〜、また出版業界に叩かれるぞ〜、ということで。