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爆笑でない小ネタ集

・毎日新聞 「玉村町:ポスト削減や新陳代謝狙い、希望降任制度 申し出、定員超え /群馬」 (2006.5.13)
 課長から降任で図書館長でっか。何ともコメントし難いが、「図書館は教育委員会に属する行政の「隅っこ」」扱いの象徴ともとれる話。それにしても、給料減らずに責任減るなんてことがあってよいのだろうか。給料分、課長級レベルでしっかり働いてください。

・中日新聞 「「託児サービス」スタート 県図書館、利用者に好評」 (2006.5.13)
 以前の職場のことなので遠慮なしに。託児の発想はええんですけど、県立が率先してPRしているところが、やっぱ来館者しか見ていない証拠だなぁ、といういちゃもんが1つ。県内の市町村立に働きかけすべきじゃないかと思うけど、してないんだろうなぁ。もう1つは、個々の公共施設で託児をするのは非効率的なんじゃないか、ということ。例えば隣接の県美術館などと合同でということは検討されたのだろうか。託児は図書館独自の問題ではなくて、地域社会的問題であり、モデルケース的な先例としては結構かもしれないが、図書館さえ、という小さな発想であるならば、それは捨ててほしいがなぁ、と思う訳です。
 関係ないけど、記事最後のバックヤードツアー参加者のコメント、保管状態のいい加減さが分かったとも取れますが…あっ、一応擁護しておきますが、岐阜県図書館の資料管理は比較的ちゃんとしてますよ。

・河北新報 「乳児図書館カード好評 読書好きの子に育って 青森市」 (2006.5.15)
 ものごっつ、意地悪な見方をすると、乳児のカードで大人の本を借りる輩もいるかもしれない(いや、実際そんな感覚の親もいよう)。自分の意志で本を選べない年端の子供にカードを作ることの是非も、議論の余地があるとは思うのですが、少なくとも子供のカードは子供のために使うようにしてほしいなぁ。ブックスタートから一歩踏み込んで、図書館へナビゲートするという施策は、独自ではないにせよ、これからの公共図書館に必要な一つの視点ではあると思う。

・朝日新聞 「「読み聞かせ」に細かい注文 著作権めぐり作家ら」
 申し入れをはねつけられた日図協は、完全になめきられてますな。ある意味、当然ではあろうけど。
 しかし、出版業界の図書館叩きもあきれるばかりだなぁ。今回のは、法律の枠を超えた過度な内容ではないものの、著作権を意識させるという範疇とは到底言えない。果たして個々の作家は、この動きをどう感じているのだろうか。図書館のみならず、業界団体というものは、得てして構成員の意志とは剥離した方向に行くもので、例えば大型絵本の不備(出版数の少なさ、異常なほどの高額設定)などの状況があるにも拘わらず、自省がないという点においても、どこぞの団体とそっくりと言わざるを得ないなぁ。「業界」という括りは実に恐ろしい。こんな「業界」同士で議論していても、一向に本環境はよろしくならないやね。こういう場合、個々が広い見識を持ちながら、自分で導き出した意見・意志をきちんと保つことが重要になってくるなぁ、と再認識する次第です。