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市長の図書館に対する認識なんて

 ・毎日新聞 「知の森揺れる:静岡市・図書館民営化の是非/上 自治体と利用者、意見割れる /静岡」(2006.5.11)

 ご存じの通り、静岡市立の指定管理者制度導入については、以前からニュースになるほどの議論がなされておりますが、今回の記事は特集という形で連載されるようだ。初回は市長のインタビューだけど…

 市長は図書館を「多くの人が利用しやすい所。読みたい本をすぐに紹介し読める場所。そのためには本の数、管理する人の質が大事だ。」と認識されとるらしい。ふ〜ん、首長としてはそんなもんだろうかね。ここに、レファレンスという概念がないというのは残念至極だけど、それは望むべくもないわな。ただ、人の質を吐き出しておきながら、指定管理者制度の推進を図るというのは、理論はともかく実態としてはどうかなー、なんてね。少なくとも今の正職員たちはなめられているね。文化会館を引き合いに出されているところなんざ、もう…

 市は「試行という名のもとで実施に踏み切る」気満々だわな。だって、市長がこの姿勢では、指定管理者制度導入後に、失敗が明らかでも、誰も内部で失敗したなんて言えないだろうし。どーせ、貸出や入館者の数が増えて成功、なんだろうなあ。

 私の意見は、何度も書いてきたように指定管理者制度そのものは反対ではありません。が、このように結論ありきの不公平かつ一方的な観点で安易に導入するのには反対です。静岡市の場合は反対意見が大きくなってきてますが、市長が強引に押し切るのでしょうかね。半歩下がって成り行き観察じゃ。