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相次ぐ要望の中身は?

 ・毎日新聞 「宗像市:83万9千冊のネット完成 3大学・短大と市民に図書を相互貸借 /福岡」

 記事中の「お年寄りらから市に「市民図書館で大学の本を借りられるようにしてほしい」との要望が相次いでいた」が少々引っかかる。
 年寄りは大学図書館の資料を欲しない、という偏見はありませんが、教育大、看護大と国際・情報系短大の所蔵資料で、市立や県立で所蔵していないものへ貸出要望が相次ぐのかなぁ、と純粋に疑問に思う訳で。具体的にどのような人が、どのような資料に対して、市立図書館を通した貸出を希望しているのかが知りたいなぁ、という感想を持ちました。
 以前書いた「大学図書館に日曜開館を要請」って、福岡教育大の日曜開館を要望している人が発端だったなぁ。同一人物?だとすれば、相次ぐ要望の発信元はもしかして一人?…どこまでも邪推はできるけど。そういえば、宮崎大学が日曜開館決めたけど、ちゃんと学生のこと考えた結論だよね?でなければ、職員はとんだとばっちりだけど。

 大学図書館と公立図書館の連携は積極的に行うべきだと思いますが、利用者のニーズは的確に捉えてほしいですし、ましてやごく少数のニーズを無理矢理ふくらまして発表しているとすれば、非常に由々しき問題だと思います(今回の件がそうであると断じるつもりはありませんので勘違いなきよう)。そもそも、相互貸借なんて何を今さら、できて当たり前の話であって、要望に応えて的に新聞報道してもらっても、ちょっと図書館のこと知っている人から見れば、今まで出来なかったという遅れていたことが大っぴらなっただけか、と思うでしょう。ま、それだけ図書館サービスが一般に普及していない証拠でもあるんですが。
 もっとも、公立図書館と大学図書館の役割についてもお互い認識した上で協力していかないと、おかしな方向へ向かうかもという危惧は感じますけどね。