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文科省「これからの図書館像−地域を支える情報拠点をめざして−」の感想

 ・文部科学省HP 「これからの図書館像−地域を支える情報拠点をめざして−(「これからの図書館の在り方検討協力者会議」報告書)」

 こーゆーことは読後すぐに書く方が鮮度が保ててよいのでしょうが、実は他の皆さまの書き込みを読んで感想を書いた気になってしまって(笑)、今さらエントリーでは遅すぎますけど、無反応なのも不自然ですからね。一応ということで…遅すぎてどこにもTBかけれませんがな状態ですけど。

 提言の細部はとりあえずとして、大まかな内容は「貸出至上主義からレファレンスサービスへの転換」という全くもって至極真っ当な内容だと思います。正直、内容そのものに新鮮味はないです、個人的には。(まぁ、強い新鮮味を感じるようではその人の図書館観は古過ぎますよと言いたい。特に図書館関係者でそれでは溜息一斗もの。)もう1年早ければ大学でのレポートの補強材料にはできたかなぁ、ぐらいで。ただ、これが文部科学省主導で発表された点は非常に画期的、つうか、文科省、ちゃんと公共図書館のこと少しは考えていたんじゃん、と上から目線で失礼ながら見直してしまったのです。いや、まぁね、委員の顔ぶれ見ると結論ありきかなぁ、とは思えますけど、尚のこと文科省がこういう方向付けを希望したことは、その理由は分かりませんけど良い意味で意外だったなぁ。反対に委員から文科省に働き掛けたのかな。それでもその誘いに応じるだけで十分。

 文科省という強い強いお墨付きがあれば、多くの公共図書館に影響を与えられることは事実だと思います。本当はそれではプロセスがよろしくないけれど、自主性なくこれを文科省の言いつけと捉え、こういう方向に進んでくれる公共図書館が増えてくれれば、多少なりとも改善するのかなぁ、と斜めから見つつ、成り行きを観察してみます。

 ほんと、当たり前のこと書いてあるだけなんだよなぁ…図書館学関係の教科書の最初に載せたら良い導入になると思うよ。もちろん「JLA図書館情報学テキストシリーズ」にもね(笑)。