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公共図書館の自習禁止は絶対条件ではないが、不合理な事でもない

 某所で、図書館業界人が公共図書館での自習禁止に対して、感情的に擁護しているような話がありましたが…

 私はユーザとして、地元の県立図書館(一応、自習禁止)で自習者に対して時に憎しみを持ちます。試験期間の土日や長期休暇後半に、どうしても県立でないとという調べ物で来館する時です。基本、でかい、重い禁貸資料を閲覧・コピーで利用するのですが、どこをコピーするかを調べるために数分本を広げたい…が、自習者で満席なのです。腹立ちますよね、当然。自分はここでしか利用できない資料を数冊、ちょっと広げて読みたいという正当なる図書館ユーザなのに、なぜ図書館でなくてもよい自習者により窮屈な思いをせなあかんのか、と。
 ということで、私は別に元業界人としてのみで禁止を擁護していません。(一応、元職員としては、特に高校生の自習者が色々問題をおこすことが多くて、何故図書館ユーザでない者が引き起こした問題解決に尽力せにゃならんのだ、という個人的思いもあるにはあるが…)

 でも、別にどこの図書館もすべからく自習禁止にはしなくてもいいと思ってます。例えば私も地元の市立図書館では、概ね席が空いてるのでこういう苦労はしません。また、館のキャパに対して人口や来館者が少ないところでは、とにかく図書館に来てもらうことがプライオリティである館もあるでしょうから、こういう所は大いに自習しに来てもらえばいいんです(市町村支援で各地の図書館・図書室を見てきた経験からの意見)。ただ、来館者増えたで終了では何の意味もありませんが。

 まぁ、つまり図書館は地域性を十分勘案し、図書館の本来ユーザを圧迫するか否かを各館、判断しておくれ、と。あと、満席になったら退席を促すが理想でしょうが、そうもいかないので最初から自習禁止を掲げる図書館に対して、むやみにけしからんと責めるのはいかがなものかですが。常に自分の意見だけが正しいという態度は、図書館関係者は特に慎むべきです、自省も含めてですけど。