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またひとり…

 ・毎日新聞 「犬丸りんさん:飛び降り自殺か」 (2006.9.11)

 私の書棚にある本の著者が亡くなりました。中島らも、鷺沢萠…愛好する作家の死は、遠い親戚よりも悲しみが実感されてしまうが、自ら命を絶つ行為は作家の職業病であろうか(中島らもは自殺ではないが、自壊的な死である点でほぼ同義であろう)、それとも私自身が作品から精神的な同類性を無意識に感じ、書棚にそういう人達の著作を増やしていった結果のだろうか…
 自殺は人間の最低な行為であるという正論を吐き捨てることは、未遂者の私には未だ到底できないが、ただ言えることは自殺しようとする人はほとんどが精神疾患の状態にあるということで、行為の前に精神科に行き治療する猶予は誰かしら与えることができなかったのか、という点で勝手に悔恨の念を覚えてしまうのです。

 おじゃる丸が有名でしたが、この方のエッセイには独特の感受性とその感覚の表現に卓越したものがあり、誰もが感じながら言葉で表現しにくい感情を楽しむことが出来ました。ご冥福をお祈りいたします。

miki 2009年09月10日(木)22:59

はじめまして。
かなり昔の記事へのコメントになりますがご容赦ください。

>ただ言えることは自殺しようとする人はほとんどが精>神疾患の状態にあるということで、行為の前に精神科>に行き治療する猶予は誰かしら与えることができなか>ったのか、という点で勝手に悔恨の念を覚えてしまう>のです。


最近、某大型掲示板で真相かもしれないことを知りました。その掲示板のスレが犬丸さんを自殺に
追い込んだ可能性が高いという衝撃的な内容です。
以下はその引用です。

>※「おじゃる丸」の作者、犬丸りん先生を
> 自殺に追い込んだ可能性が高いスレッド↓

>今気づいたwwww俺=おじゃる丸wwwwww
>ttp://school5.2ch.net/test/read.cgi/jsaloon/1157014453

>※見れない人は下記スレの809〜815参照

>◇◆きょうのおじゃる丸PART14◆◇
>ttp://dubai.2ch.net/test/read.cgi/nhk/1180175935/l50

そしてもう一つ。
犬丸さんと仲の良かった仕事仲間の人のブログで

ttp://kaminshitsu.blog.drecom.jp/category_10/

「どうしておじゃる丸の「原作者」である犬丸さんが「原案者」として
クレジットされることになったのかを聞きたかった」という趣旨のことが
書かれています。

「なぜこれだけの大ヒット作品を生み出したのに自殺を。。」と誰もが思ったほど漫画家として大成
されていたにも関わらず、収入面では恵まれたものでなかったであろうことがうかがえます。

おじゃる丸の登場人物である漫画家うすいさちよはいつかヒットを飛ばし大金持ちになりお城のような
家に住むことを夢見ていました。これは現実に全ての漫画家が共通して持つ偽らざる夢だと思います。

しかし「おじゃる丸」が大ヒットしたにも関わらず「原作者」ではなく「原案者」としてクレジットされて
しまったがために、犬丸さん自身は大金持ちにもなれずお城のような家にも住むことはできなかったわけです。
収入的に報われて当然の超人気作を創り出したにもかかわず。
これも相当つらかったはずです。
一生にたった一度でもそういった超人気作を創り出すことがどれだけ難しいことか漫画家なら知らない人は
いないと思います。

それだけに。

なんともやりきれない話です。

tohru 2009年09月11日(金)22:00

miki様
 コメントありがとうございます。
 何が真相であるか、もはや本人以外は知り得ない状況となって数年が経過しています。そうであるかもしれないし、そうでないかもしれませんが、その判定はどれだけ本人に近しい話であろうとも、今は誰もできないのではないか、と考えています、個人的には。
 あれからもう3年ですか…時々は犬丸さんの著作を読んで、作品を自分の記憶に留め続ける、それしか私ができることはありません。

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