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一番の見識は当事者でないところに

 ・毎日新聞 「知の森揺れる:静岡市・図書館民営化の是非/下 見識問われる自治体 /静岡」 (2006.5.13)

 件の静岡市立絡みの記事連載。業者=TRCだろうなぁとは予想していたけど、担当ではなく会長のインタビューとはね。
 しかし会長、静岡市とは関係ない立場とは言え、自由人ですな。「図書館は教育委員会に属する行政の「隅っこ」」「今の図書館はサービスレベルの低い、無料貸し本屋に近いものが多い」「これまで導入しているのは図書館行政レベルが低い自治体ばかりだ」の発言には、関係者には抱腹絶倒ものと受け取れる部分もあって、実に面白い。いや、面白がっている場合じゃない人もいる筈なんだが、とりあえずわろうとけ、と言いたくなるほどだ。
 実際のTRCの受託ぶりについては分からないので何なのですが、市長や図書館サイドの発言と比すると、一番まともな見識を持っているのはTRCやん、というのは、何とも皮肉な状態だなぁ。それをハッキリさせるための連載だったのかしらん。
 それにしても、どっかの業界団体よりも真っ当な図書館見識を持つ受託会社、という構造は、病んでるねぇ…

tohru URL 2006年05月16日(火)14:15

毎日新聞「民間の指定管理者制度、県立中央図書館「当面導入ない」 /静岡」
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shizuoka/news/20060516ddlk22010002000c.html

…どっかから、市は揉めてるけど県はどーすんの、なんて言われてたのなら、あほらしい話で。市立と県立を同一視するなってんの。わざわざ県教育長がコメント述べるレベルの話ではないとは思うけど、まぁ、県立の役割についての報道なんて滅多にないことだから、いいか。

G.C.W. Eメール URL 2006年05月16日(火)21:19

TRCの会長さんの,同じネタをもっと詳細に述べたインタビューが『ず・ぼん』11号(ポット出版/2005年11月初版/本体2000円)に載ってます.面白いこと,請け合いです.並みの業界関係者じゃ歯が立ちませんよ,この方には.

tohru URL 2006年05月17日(水)09:20

>G.C.W.さん
 ご教示ありがとうございます。図書館から離れてしまってからこちら、つい『ず・ぼん』からも距離ができてしまって11号は未読です。図書館行って立ち読んでみます。『ず・ぼん』と聞くとつい拒否反応が出るんですよね(理由↓)、職場がからんだ、3者すべてがお粗末な「もめ事」のせいで。
http://www.pot.co.jp/zu-bon/zu-07/zu-07_174.html
http://www.pot.co.jp/zu-bon/zu-08/zu-08_172.html (『ず・ぼん』バックナンバー)
 記事は事実、虚構、勘違い、諸々含んでますけど。