No.148の記事

一番の見識は当事者でないところに

 ・毎日新聞 「知の森揺れる:静岡市・図書館民営化の是非/下 見識問われる自治体 /静岡」 (2006.5.13)

 件の静岡市立絡みの記事連載。業者=TRCだろうなぁとは予想していたけど、担当ではなく会長のインタビューとはね。
 しかし会長、静岡市とは関係ない立場とは言え、自由人ですな。「図書館は教育委員会に属する行政の「隅っこ」」「今の図書館はサービスレベルの低い、無料貸し本屋に近いものが多い」「これまで導入しているのは図書館行政レベルが低い自治体ばかりだ」の発言には、関係者には抱腹絶倒ものと受け取れる部分もあって、実に面白い。いや、面白がっている場合じゃない人もいる筈なんだが、とりあえずわろうとけ、と言いたくなるほどだ。
 実際のTRCの受託ぶりについては分からないので何なのですが、市長や図書館サイドの発言と比すると、一番まともな見識を持っているのはTRCやん、というのは、何とも皮肉な状態だなぁ。それをハッキリさせるための連載だったのかしらん。
 それにしても、どっかの業界団体よりも真っ当な図書館見識を持つ受託会社、という構造は、病んでるねぇ…