No.165の記事

大学図書館の有料一般開放

 ・毎日新聞「城西国際大:観光学部、図書館を一般開放 会員登録、施設利用可能に /千葉」(2006.6.6)

 私立大学だもん、有料だっていいじゃん、と思う向きもあるかもしれませんが、国立だって独立行政法人な訳で、お金取ることだって制度的には全然問題ないから、大学図書館というカテゴリーで考えるべき話だと思います。
 記事には有料開放へのプロセスや意図は触れられてないけど、8000冊とネット端末で1年1000円か。結構妙味ある値段設定なことで。差別的かもしれないけど、お金払って快適な図書館を利用したいという発想が個人的にはあって、こういう図書館が近所にあれば4000円ぽんと払います、たぶん。そのかわり、有料なんだからサービスレベルは結構な高さを要求したりしてね(←元公共図書館員としてはあるまじき発想ですね…)。
 ともかく、一般論として、利用者にすれば有料なら有料なりのメリットは必要だろうし、有料故に求められるサービスレベルも当然それなりで、そこいらの公共図書館と同じならメリット足り得ない訳ですよ。ま、大学図書館なんだから、一般開放なんてまさに副業部分なんであって、これで運営資金を賄う気なんてもちろんないでしょうけど、さてどれぐらいの利用者が出てくるのかは気になります。