No.510の記事

「指定管理者制度と公共図書館への導入について」レジュメ公開

前エントリから続き)

 現在、公共図書館(特に指定管理者制度未導入館)は、指定管理者制度に対し何らかの結論を出さなければならない状況に置かれているはずです。しかし、図書館職員、行政職員、利用者、議員、市民がそれを検討するに、全国的に共通な作業であるにもかかわらず、どういう視点が必要なのかを図書館に特化してまとめた資料はあまりないように思われます。そこで、前エントリに加えて、僭越ながら、先般「指定管理者制度と公共図書館への導入について」と題して図書館職員等に話をさせていただいた際のレジュメをここで公開します。これを機に図書館を変えたいという人の一助になれば…

 レジュメ「指定管理者制度と公共図書館への導入について」
 (PDFファイル)

 特に内容で強調したい点
・「利用者、住民、議会が導入を検討する材料として、自治体主導の情報だけでは情報が不足している可能性が高い。司書は足りない判断情報を社会に提供するために分析し、発信する必要がある。」
・「実は市民にとって不幸なのは、公共図書館に指定管理者制度が導入されること自体ではなく、どのような形態にしても、特に自治体側の公共図書館への認識が「無料貸本屋」のまま、図書館が運営され続けていくこと」

 レジュメを読んでいただくと分かると思いますが、私の基本的なスタンスは指定管理者制度の導入に賛成でも反対でもなく、それぞれの館、自治体の現状・実情、将来予測に基づいて検討し判断することだと考えています。また、私は現在公共図書館に勤める者でも、それを研究する学生でも、まして学者でもないので、図書館に関しては何も依るものがない立場です。それを理解していただいた上で、この資料や「指定管理者制度と公共図書館」に関しての意見・質問があれば、お気軽にここにコメントしていただくか、非公開を希望ならメール(資料にアドレス掲載しておきます)をいただきたいと思います。また、勉強会での資料配付はご自由にどうぞ。また、こういう話を直接聞きたい、こういう点について特に見解を聞きたい等という奇特な依頼があれば、可能な限り対応したいと考えていますのでこれもご連絡くださいと付け加えておきます。ただし、個人的立場での活動ですので、あまりに非建設的な議論、嫌がらせ的行為が続くようなら、このエントリごと削除するので、あしからず。