No.549の記事

特に新聞記者は出典に当たらなあかん職業だと思うのだが…

 某地方紙の経済部記者から電話。1人当たり県民所得の額を教えろという。

 うーん、あまり手を離せない状況で、経済部の記者が普通にHPに掲載してることを聞いてくるなよ…とは思ったが、HPにあることを分かってもらうためにも、HPを一緒に見つつ案内するかと、ぐっとこらえて応対する。

 が、さほど階層が深い訳でもないページを案内途中に、記者の方が「額を知りたいだけだからHPなんか教えてもらわなくて結構」などと抜かしやがるのですよ。ああ?県民所得が経済計算で推計されてることも知らない経済部の記者が何やと?と毒づきそうなのをなんとかこらえ、数字だけ教えて電話を叩き切った。

 あぁ、いかんいかん、大人げない、とは後で思った。が、何に使うかは知らないが、こんな記者では1人当たり県民所得が個人の平均所得だという、よくマスコミがやらかす勘違いで、頓珍漢な記事を書くんだろうなと、明日から紙面を楽しみに探すことができそうだ。まぁこの勘違いは他の地方紙だけでなく、全国紙でもよくやらかすので(ついこの間も読売新聞が、出産費用が低額な県の理由で1人当たり県民所得が低いと書いていた)、私はHPや冊子、統計表などにひつこいほど注釈を入れている。(勝手な想像で話を進めて申し訳ないが)少しでも出典に当たれば、少なくともこのミスは防げたのにね。

 ちなみに、今年2月に内閣府が都道府県一覧を公表した際にも、個人所得ではないと注釈を入れてマスコミに情報提供し、各紙その通りの文面を記事の最後に載せているので、よもや経済部の記者が今頃そんな勘違いをしている訳がないか。杞憂ですよね、杞憂…